シルバー人材センターへの補助の縮減を行わないよう求める意見書

 シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に定められた、高年齢者の就業の機会を確保し、もって高齢者の福祉の増進に資することを目的とした公益法人であり、地方公共団体と連携し、介護・福祉・教育・育児支援サービスや公園・施設の管理、清掃など様々な事業にたずさわり、地域社会にとってかけがえのない存在となっている。また、働くことを通じて地域社会の一員として高齢者の生きがいを実現し、健康の維持・増進に寄与している。
 運営のための主な財源は、事業受託収入の一部である事務費と、国および地方公共団体からの補助金であり、現在の低迷する経済情勢のもとで、受注が減少するなど、運営の厳しさが増大している。
 このような状況下において、補助が縮減されれば、会員の配分金の減額につながり、ひいてはシルバー人材センターの存続が難しくなりかねない。その結果、会員である高齢者の社会参加の機会を狭め、経済生活を圧迫するなど、高齢者福祉に及ぼす影響は深刻なものとなる。
 よって、品川区議会は、高齢者の生きがい就業と生活の圧迫につながるシルバー人材センターへの補助の縮減を行わないよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

平成22年3月26日

品川区議会議長 本 多 健 信

厚生労働大臣 長妻 昭 様