新空港線早期整備着手に関する意見書

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、今後は羽田空港を中心に国内外より東京往来の急増が見込まれる。

 さて、東京急行電鉄蒲田駅と京浜急行電鉄蒲田駅とを短絡する新空港線(蒲蒲線)は、平成27年までに整備着手することが適当であると平成12年1月の運輸政策審議会答申第18号において位置づけられた。
 両駅間のわずか800mを新空港線で結ぶことにより、東京急行電鉄東横線、東京メトロ副都心線を介し、東京都北西部や池袋、新宿、渋谷方面をはじめ、東急線沿線からの移動時間の短縮、地域間交流の拡大、連携強化など国際都市東京の都市力向上に寄与するとともに、品川区にとっても利便性向上、経済発展が大きく見込まれる。
 また、非常時等に備え、複数アクセスの確保は日本経済、世界経済の牽引都市東京としての機能強化ともなりうる。

 以上の点から、東京都においては新空港線の早期着手に向けた主導的な取り組みをお願いするとともに、国土交通省や各鉄道事業者への働きかけを早急に行うことをここに強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成26年7月9日

品川区議会議長  石 田 秀 男

 東京都知事 舛 添 要 一 様