(仮称)上大崎三丁目高齢者福祉施設等新築工事等に対する附帯決議

 品川区は、要介護高齢者の増加が着実に見込まれていく中で、住み慣れた地域で安心して生活できるよう、介護のセーフティネットとしての特別養護老人ホームの計画的な整備に臨んでいる。
 今般、旧みやこ荘の跡地に新築が予定されている(仮称)上大崎三丁目高齢者福祉施設等においては、102床の特別養護老人ホーム、39名定員の短期入所生活介護事業所のほか、福祉避難所の機能を有する地域交流スペースを地下に設けるなど、区民福祉の一層の向上に向けた取組みがなされている。
 しかし昨今、共同住宅の建築工事で、基礎工事の地盤調査が一部でなされぬまま虚偽データを用いて工事が施工され、複数の杭が強固な地盤に届かず、建物が傾いた事例が報道された。さらにその後の調査で、杭と地盤を固定するセメント量のデータ改ざんの判明についても重ねて報道されるなど、住民の不安や不信が広がっている。
 建築物は関係法令を遵守して建造されることが当然であるが、区施設としての建物における安全性の担保は、区自らが積極的に行っていかなければならないものである。
 よって、区が施設等の新築工事等を進めるに当たっては、その契約内容の履行の確認に万全を尽くすことで、計画的に遅滞なく高齢者福祉施設等の整備を進められ、品川区の福祉の増進をより一層強固に図ることを求める。
 以上、決議する。

平成27年10月23日

品川区議会